<J1:鳥栖0-1川崎F>◇第16節◇23日◇ベアスタ

 川崎Fがリーグ戦再開後、すべて敵地で3連勝を飾った。首位浦和に勝ち点5差のままだが、2位鳥栖に勝ち点差1に接近した。後半の左サイドの崩しがはまった。DF陣の攻撃参加から待望の点が生まれたのは後半17分。DF登里享平(23)が「2年ぶり」という自身初の決勝ゴールを決めた。

 鳥栖戦はリーグ戦3連敗中(天皇杯も含めれば4連敗中)と苦手にしていた。だが速いパス回しでかく乱し続け、勝機を見いだした。登里は「強い気持ちで決めた。寒気がした」という今季1得点目もさることながら、「DFとしては無失点が一番うれしい」と完封勝利を喜んだ。

 日本代表FW大久保も「ガチガチの守備でFWの得点が難しい時に、登里のような違う選手が活躍したのは大きい」とたたえる奮闘ぶり。終盤は鳥栖の猛攻にさらされたが、風間監督は「最後まで自分たちのスタイルでボールを保持したかった。でも、こういう試合もある。選手はたくましくなった」と手応えを口にした。