<J1:C大阪0-1鳥栖>◇第17節◇27日◇金鳥スタ

 開幕前には優勝候補の一角とされていたC大阪がついにJ2降格圏目前だ。前半戦最後の試合となったホーム鳥栖戦で敗戦。ついに15位に転落した。決定機が作れず、ボールを失う場面が目立った。

 これで最近6試合勝ちがなく、ここ13試合でわずか1勝。前半戦17試合を終えてわずか19得点と、得点力不足は深刻だ。ペッツァイオリ監督就任後、2分け2敗。得失点差でかろうじて上回っているが、J2降格圏16位甲府と同じ勝ち点18。試合後にはスタンドから大ブーイングが起こり、「結果だせ」と書かれた横断幕も広げられた。

 主将MF山口はJ1通算100試合出場の節目を白星で飾ることができず。「これが今のチームの現状だと受け止めて切り替えるしかない」と話し「メンバーは去年とさほど変わっていない中で単純にメンタル、集中力の部分だけやと思う。そこを変えれば強かった頃のC大阪に戻れると思う」と前を向いた。MF南野も「得点が明らかに少ないし、自分も責任を感じている。巻き返さないといけない」と、後半戦での奮起を誓った。

 C大阪の低迷ぶりは集客にも表れている。この日の入場者数は週末ながら今季最少となる1万3431人。アウェーではウルグアイ代表FWフォルラン見たさに多くの来場があるが、ホームでの集客には陰りが見え始めてきた。

 日本代表FW柿谷がバーゼルに移籍し、指揮官交代後も白星から遠ざかっている現実。これから巻き返すのか、降格圏に低迷したままなのか-。C大阪の未来は後半戦次第だ。【福岡吉央】