川崎FのFW大久保嘉人(32)が24日、前日23日の横浜戦で相手サポーターからバナナを振って挑発された問題について厳しい見方を示した。「重い処分(が科されるべき)でしょ。あれだけ言われてきて、またやったのに、その人だけの処分はありえないと思う。そこはクラブの責任やし、浦和より厳しくてもいい。その場しのぎで対処してたらJリーグは終わるよ」。3月にサポーターが人種差別的な横断幕を掲げた浦和に対する無観客試合の処分以上の処分が妥当ではないか、と私見を述べた。

 Jリーグからの通達を受け、今月中旬には人種差別に関する講習を受けた。その直後の出来事に「サポーターも講習を受けたほうがいい。やる前に対応しないと、いつになってもなくならない」。厳しい言葉の中に、サポーターのフェアプレーを願う思いがにじんだ。【桑原亮】