<J2:磐田2-3栃木>◇第29節◇8月31日◇ヤマハ

 J2磐田は16位の栃木に、痛い敗戦を喫した。後半は打ち合いになり、磐田はDF桜内渚(25)のプロ初ゴールなど、2度、同点に追いつくも、勝ち越せず、逆に決勝点を決められた。2位の松本が勝利し勝ち点差は10に広がり、J1自動昇格圏がまた遠のいた。

 磐田は前節湘南戦と同じ3バックで臨んだ。守備を良くするためのシステムだったはずだったが、その守備陣が3失点ともろくも崩れた。前半41分にクロスボールから失点。後半20分には空いたバイタルを突かれ、2-2の同31分には、数的有利にもかかわらず、相手の長身選手をフリーにし頭で押し込まれた。

 攻撃面でも、単調なロングボールが目立ち、選手の距離感も悪く相手に簡単に拾われてしまう悪循環。ワンタッチや縦パスの連係も見られず、攻守両面で課題を残した。試合終了の瞬間、MF小林祐希(22)は頭を抱え座り込み、サポーターからは激しいブーイングが起こった。【岩田千代巳】