2度できたことを、3度やって勝つ。仙台は今日18日、ホームに首位浦和を迎え撃つ。前々節川崎F戦は89分まで無失点。前節は14試合負けなしだった東京を完封して勝ち点3をつかんだ。連勝がかかる2週間ぶりの試合へ向け、渡辺晋監督(41)は「最初の1週間は堅実な守備からの速攻を磨いて、残り1週間は対浦和に絞って準備した」。17日のミニゲームでは、守備側がボール保持者を素早く囲んでシュートまで持ち込ませない粘り強さを見せた。

 失いかけていた自信も取り戻した。最近2試合は上位相手に先制点を与えず、2トップのウイルソンと赤嶺で先手を奪う得意の形に持ち込んだ。DF鎌田次郎(29)は「全員が守備意識を高く持って、(4連勝した)中断前のいい時がよみがえってきた」と手応えを口にした。

 この“必勝パターン”こそ、首位撃破の近道だ。浦和は今季27試合中21試合で先制して勝ち点を積み重ねてきたが、前々節は引いて守るC大阪を崩しきれず0-1で敗戦。指揮官は「相手の良さを消していけば勝機は見えてくる」と言った。残り7試合、目の前の敵を倒すことだけを考えて残留争いから抜け出す。【鹿野雄太】