<J1:甲府2-1川崎F>◇第30節◇26日◇中銀スタ

 残留争い中の甲府に敗れた川崎F・大久保嘉人(32)が不満をぶちまけた。「どうしたの、俺たち!?」と第一声を挙げると、思いをはき出した。前半16分にMFレナトの豪快なミドルシュートで先制するまでは良かったが、その後は積極的なパスが出てこない。

 「いい時は間に間に、パスがどんどん入って来る。自分たちでやらなくなっちゃう。甲府のほうが俺たちが練習しているサッカーをしてたよ」。

 ハーフタイムに風間監督から「自分たちの立場を分かっているのか!?」と雷が落ちた。逆転優勝へ、取りこぼしは許されない。だが後半も攻めきれず、決勝点を許した。

 大久保のシュートは、ミドルシュートと直接FKの2本のみ。ゴールの近くでプレーできなかった。「得点王も無理だろ。シュートを打つチャンスすらないもん」。首位浦和とは7差に広がった。「甲府に圧倒されるようじゃ、優勝するようなチームじゃない」。