J2山形MF伊東俊(27)が今日1日のアウェー熊本戦で相手4バックを切り裂く。出場停止のMFボムヨンに代わり、30日の紅白戦1本目は左ウイングバック、2本目は逆サイドでフル出場。13試合ぶりの先発出場を確実にした。システム3-4-3に変更後初の先発出場になる伊東は「ポジションを守って失点しないようにしたい」と守備意識も高めている。

 その名のとおり、俊足の攻撃的MF。本来は左サイドハーフだが、DF4人を故障で欠く状況で、石崎監督は伊東の右サイド起用も試した。伊東は「(右サイド時は)右利きなのでクロスを上げやすい」という。

 4月上旬に右足関節靱帯(じんたい)を損傷し、約2カ月半の戦線離脱。復帰後も本調子を欠き、第27節以降サブに甘んじてきたが、前々節の岡山戦で今季3点目を挙げ、気を良くしている。「周りの人が生きるように動きたい。シュートも積極的に打ちたい」。プレーオフ圏進出へ残り4戦。伊東が左右の攻撃の起点になる。【佐々木雄高】