<J1:鳥栖2-1神戸>◇第31節◇2日◇ベアスタ

 鳥栖のエースFW豊田陽平(29)が、日本選手4人目となるJ1シーズン3年連続15点で4位浮上に貢献した。1点を追う後半42分、浮き球パスを「感覚で打った」というバックヘッドが同点ゴール。ロスタイム4分にはこぼれ球に素早く反応。ヘディングの選択肢もあったが冷静にトラップし左足でGKの股を抜いた。

 豊田は「多少意識していたが今日、クリアできるとは思わなかった」。だが慢心はない。「しっかり誇りを持ってやっていきたい」と気持ちを切り替えた。

 川崎FのFW大久保と得点ランク首位に並び、豊田は「(得点王の)チャンスが増えた。ゴールできるよう精いっぱい走りたい」。首位浦和との勝ち点も5差となり「(優勝は)まだあきらめていない」と熱かった。

 ▼3年連続15ゴール

 鳥栖FW豊田が今季15ゴール。チームがJ1に初昇格した12年が19点、13年が20点とJ1で3年連続15ゴール以上となった。年間15得点を3年以上続けたのは史上10人目。日本人選手では93~96年に4年連続のカズ(東京V)、3年連続の武田修宏(93~95年、東京V)中山雅史(00~02年、磐田)に次ぎ12年ぶり4人目。