残留争いの大一番を前に、両助っ人が調子を上げてきた。仙台は15日、仙台市内でガンジュ岩手(東北社会人リーグ1部)と練習試合(35分×4本)を行い、合計9-3で勝利した。左膝外側半月板損傷から24日ぶりに実戦復帰したFWウイルソン(29)が50分間プレーし、MFハモン・ロペス(25)も3日のG大阪戦から練習試合2戦連続ゴール。22日ホームC大阪戦以降のリーグ残り3試合の起爆剤となりそうだ。

 エース助っ人の登場で流れが一変した。0-0の2本目16分にウイルソンがピッチに入った2分後、MF武井のスルーパスに抜け出したハモンが左足で先制ゴール。その後も2トップを組んだ両ブラジル人のパス交換から何度もチャンスをつくった。シュート4本を放ったウイルソンは「100%に近い状態になってきた。1週間後には90分出るつもりで準備する」と先発出場に強い意欲を示した。

 ハモンの状態も右肩上がりだ。周囲との連係が向上して球離れが良くなり、味方のパスを信じて裏へ走る回数も増えた。渡辺監督は「活動量があったし、だいぶフィットしてきた。日頃からの姿勢が結果につながっている」と高評価。苦しいシーズンを過ごしてきた両助っ人が、最後の最後で仙台を救う。【鹿野雄太】