清水は19日、リーグ再開となる次節ホーム名古屋戦(22日午後5時、アイスタ)に向けて約1時間半の調整を行った。トップ下で先発が濃厚なMF竹内涼(23)が必勝を宣言。今季は体調不良で長期離脱を余儀なくされたが、前節川崎F戦で先発復帰した。中断期間中の練習試合でも2得点を挙げるなど好調をキープする若き司令塔が、今季2度目の連勝へ導く。

 残留に向けて残されているのは3試合。その大事な“初戦”となる名古屋戦を今週末に控え、MF竹内の言葉にも自然と力が入った。「残り3試合とは考えていない。1試合でも早く残留を決めたいと思っている。ホームだし、引き分けではダメ。勝ち点3だけを考えていく」。

 今季は原因不明の体調不良で長期離脱を余儀なくされたが、10月26日のホーム広島戦で約5カ月ぶりに戦列復帰。続く川崎F戦で先発復帰を果たすと、16日のJFL・アスルクラロ沼津との練習試合でも2得点を記録。中断期間中も好調をキープしてきた。竹内は「コンディションは上がってきているし、感覚も良い。プレーできる喜びを感じているし、また起用してもらえたことに結果で応えたい」と、J1初得点を見据えている。

 現在は15位と降格圏を脱出しているが、17位C大阪までの勝ち点差は4と決して油断できる状況ではない。竹内は「やっぱり自分の持ち味は運動量。チームの勝利のために、攻守でハードワークをしたい」と語気を強めた。残留へ前進する今季2度目の連勝へ、縦横無尽にピッチを走り続ける。【前田和哉】