J2磐田は21日、磐田市内で、23日のアウェー札幌戦に向けて紅白戦を行い、3本目で新たなオプションがベールを脱いだ。パワープレーを想定し、MFフェルジナンド(34)がFW前田遼一(33)と2トップを組み最前線へ。本職はボランチも、持ち味の高さを生かし前線で起点になり、流れる攻撃を演出した。

 プロ入り直後、ブラジルのビトーリアではFWとしてプレーしていた。同チームでは前線の選手が多くボランチに転向。アバイでは2年間、右サイドバックを務めたこともある。約8年ぶりのFWで「自分は攻撃が好きだし、ヘディングが得意。チームの助けになればどこでもやる」と話した。ボランチでは強烈なミドル弾も決めており、前線に入ることでよりシュート力も発揮できる。「今はJ1昇格だけを考えている。そのためにすべてのことをやる」。3位を確定させる秘密兵器として、FWフェルジナンドが登場するかもしれない。【岩田千代巳】