<J1:鹿島2-1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 悪い流れは、中断期間を経ても断ち切れなかった。川崎Fが鹿島に競り負けて3連敗となった。持ち味の素早いパスワークは影を潜め、相手が守備に戻るとサイドに逃げてばかり。2点を先行され、終了間際にMFレナトのFKで1点返すのがやっとだった。左インサイドハーフで先発し、途中で2トップに入ったFW大久保嘉人(32)はシュート0本に「先が全く見えない。まだチーム力が足りないということ。サッカーをもっと知ってほしい」と、吐き捨てた。

 優勝戦線にいながら10月以降は1勝5敗。きっかけを見いだせないチームに「俺に気を使っている。練習から暗いし、やらされている感じ。やらないほうがいい」。2年連続の得点王を狙う自身も最近6試合でシュートはわずか9本。好機に絡めず7試合無得点となった。アジアチャンピオンズリーグ出場権(3位以内)も絶望的となり「このままいってもどうしようもない」と憤るしかなかった。