仙台FW赤嶺真吾(31)が、G大阪に完全移籍することが9日、確実となった。近日中にも合意するとみられる。今季リーグ戦とカップ戦を制し、天皇杯で国内3冠に王手をかけているG大阪は、来季のリーグ連覇とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に向けて補強に着手。攻撃陣にさらなる厚みを加えるため、スピードと突破力が武器の宇佐美、パトリックとは特長の違う赤嶺に、獲得オファーを出していた。

 赤嶺は10年8月に東京から期限付きで仙台に加入。翌11年に完全移籍すると、抜群の得点感覚で2年連続14ゴールを挙げ、上位躍進の原動力となった。昨季はシステム変更やケガの影響などもあって3得点。アーノルド新体制になった今季も開幕直後は出場機会に恵まれなかったが、渡辺監督に代わった4月からチーム最多の9得点をマークし。守備面でも貢献度が高く、J1残留に導いた中心的存在だった。仙台側は今季で契約の切れる赤嶺に契約更新を打診しているが、一方で複数のJ1クラブが触手を伸ばしていた。

 仙台はすでに主将のDF角田が川崎Fへ、FW武藤が浦和へ移籍することが決定。今度は日本人エースの流出となりそうだ。

 ◆赤嶺真吾(あかみね・しんご)1983年(昭58)12月8日、沖縄・那覇市生まれ。鹿児島実から駒大を経て05年に東京入団。08年には日本代表候補にも選ばれた。10年8月に仙台へ期限付き移籍し、翌年から完全移籍。J1通算236試合、68得点。180センチ、77キロ。血液型O。