J2に降格したC大阪の元五輪代表FW杉本健勇(22)と、日本代表候補に選出されたDF山下達也(27)の退団が18日、決定的になった。杉本は川崎Fから、山下は東京からオファーを受けている。この日、宮本強化本部長が2人について「(残留は)厳しい。一発逆転を狙いたいけど。J2とJ1はそれだけ違うということ」と慰留が難しくなったと明らかにした。

 大阪市内で自主練習を行った杉本は「父親にも相談して、気持ち的には進んだけど、まだ話せる状態じゃない」と明言を避けたが、既に川崎Fの関係者にあいさつを済ませているという。山下はクラブハウスに姿を見せなかった。

 さらに、U-21(21歳以下)代表で東南アジア遠征中のエース候補FW南野拓実(19)も海外移籍を視野に、オーストリア1部ザルツブルクの施設見学をしたことが判明済み。海外志向が強いため、オファーが届けば、今冬に移籍することは確実。U-21遠征から帰国後、契約交渉の場が設けられる予定になっている。

 宮本部長は「主力にはオファーが続々と届く」と頭を抱えた。1年でのJ1昇格には戦力維持が必要ながら、主力の大量流出は避けられなくなった。