J2札幌に新加入する元日本代表MF稲本潤一(35)の背番号が17になることが8日、分かった。かつて02年W杯日韓大会では5、G大阪では6、川崎Fでは20を背負ったが、今回は名字の稲本にちなみ、自ら「イナ=17」を選択した。16日に、単独での新入団会見が札幌のサッポロファクトリーで一般公開で実施されることも決定。その場で、新背番号17番がお披露目される。

 ファンに覚えやすい背番号で、稲本が新天地に臨む。札幌でのユニホーム選定についてクラブでは、空き番号の中から希望の番号を選ぶよう打診。クラブ関係者によると、その中から、稲本自身が代理人と相談した結果、「17(イナ)がいいな」と選んだという。

 G大阪で4シーズン、海外でもプレミアリーグのフルハムや、フランスのレンヌで6番をつけた。日本代表では、ロシア戦でゴールを決めるなど活躍した02年W杯日韓大会での5番が有名。17番は06年のW杯ドイツ大会で背負って以来、9年ぶりとなる。偶然にも語呂合わせになったが、札幌のファンにとっては「イナだから17」と、すぐに認知される番号になりそうだ。

 新背番号のお披露目舞台も決まった。16日午後4時から、サッポロファクトリーのアトリウムで単独で新加入会見を行うことが決定。その場で、札幌でのJ1昇格にかける意気込みと合わせて、17番のユニホームが公開される。

 会見は、昨年6月の小野のテレビ塔会見同様、一般公開される。同アトリウム内に、メディアとクラブ関係者用に80席を設置。同会場は地下1階から吹き抜けになっており、一般サポーターは、ステージが置かれる地下1階だけでなく、2階や、3階のテラスなどから観覧することが可能になる。サッカーファンだけでなく、週末のショッピングに訪れる札幌ファン以外の顧客層も取り込める場所、時間設定にこだわった。

 会見の序盤は、同アトリウム内の大型ビジョンを使い、稲本の国際舞台での活躍ぶりをダイジェスト紹介。既にUHBが生中継する方向で調整しており、16日は、稲本のさわやかな笑顔と生声、17番のユニホーム姿が一斉に、道内に届けられることになる。

 ◆稲本の背番号

 97年にG大阪でJデビューした際は「29」、翌年からは主力として「6」を4季、背負った。海外ではアーセナル(プレミアリーグ)を皮切りに10シーズンで7クラブに在籍し「19」「6」「33」「26」「23」「20」「6」。10年に川崎FでJ復帰してから昨季まで「20」だった。代表では02年W杯日韓大会が「5」、06年同ドイツ大会が「17」、10年同南アフリカ大会が「20」。