浦和MF槙野智章(27)が、宿願のエースナンバーゲットを新年の目標に掲げた。14日に今季初の全体練習に参加。走り込み中心のきついメニューを、生来の明るさで盛り上げた。そして終了後は「実は背番号10がほしいと申し出たんです」と意外な言葉で取材エリアも盛り上げた。

 今オフ、強化担当との話し合いで、契約条件などよりもまず「10がほしい」と切り出した。今季はJ発足以来初めて、浦和に背番号10が不在となる。広島時代から虎視眈々(たんたん)とエースナンバーを狙っていた槙野にとって、千載一遇のチャンスだった。

 熱烈オファーは却下されたが、それでも槙野はあきらめない。「10番にふさわしい選手になる。チームをタイトルに導いて、ゴールも挙げる」と熱っぽく語った。欧州ではかつて、ドイツ代表のマテウスなどが、DFながら背番号10をつけていた。槙野は「点を決める人がエースと決まっているわけではない。ピッチに立っただけで雰囲気が変わるような、存在感がある選手こそがエース」と語る。

 昨季リーグ戦ではG大阪に逆転を許し、2位に終わった。「変化を加えていかないと」とリベンジを見据える。DFながら「10」を熱望する姿勢はまさに“変化”。初詣のおみくじにも「勝負事

 ついに勝つ」と出た。優勝とエース番号の2冠を狙う。【塩畑大輔】

 ◆浦和の背番号10

 背番号が固定された97年、初代10番はDFも務めたオーストリア代表のバウアーだった。98年から3年間は日本人のMF福永。02年からはFWエメルソン、05年半ばからはMFポンテと、J最強クラスの外国人がエース番号を背負った。今年は11年から10番だったMFマルシオ・リシャルデスが退団し、初の空き番に。