G大阪のFW宇佐美貴史(22)が10日間で4キロのダイエットに成功した。17日、雨上がりの大阪・吹田市内で練習。実戦形式では華麗なシュートを決めるなど好調ぶりをアピールした。「コンディションは全然大丈夫」と自信にあふれた。

 4日からの宮崎合宿直前はベスト体重まであと5、6キロだった。もともと太りやすい体質だけに「いけるところまでいこう」と減量を決め、「宮崎キャンプ中に4キロ減らした」。ハードな練習に加え、夕食は肉と炭水化物抜き。地鶏や宮崎牛の誘惑にも、ストイックに勝ちきった。「ベスト体重は言えないっすけど。仕事なんで。(誘惑に勝つのは)楽勝っすよ」。全ては結果を出すためだった。

 昨季途中、体重が増えすぎてコンディションが落ちた。体のキレを求めて長谷川監督に相談したところ、「ベストの体重を見つけるのが大事。増えたら歯止めが利くやろ」と助言を受けた。

 減量しながら、自身のプレーと向き合った。「(ベスト体重になると)無理がきいたりとか、あと1歩2歩出なかったところが出たりする」。今では、練習前後に体重計に乗り、数字を管理するようになった。

 今季は得点王を目標に掲げる。達成には、体形管理がカギを握る。「(減量を)やめたくなりますけどね、やめたら体重が増えてしまう恐怖と戦いながら我慢してる」。22歳の若きエースはゴール量産のため、今日も体重計とにらめっこしている。【小杉舞】