プレミアリーグ・レスターに新加入した日本代表FW岡崎慎司(29)が24日、入団記者会見に臨んだ。すでにチームに合流しており、21日にはイングランド5部リンカーン戦に出場。その際に背負った背番号20が新天地での番号に決まった。「クラブ背番号には特に思入れはない。新しい監督が決まったら、変わるかもと言われていたが、そのまま採用されていた」。J1清水や、マインツでつけた23でもなく、代表での9でもない。心機一転、新たな番号で臨む。

 プレミアは常々「夢」だと言い続けてきた。「ずっとプレミアで挑戦したいと思っていた。自分の夢。小さい頃からプレミアを見ていた。ブンデスリーガでは実績を積んできたが、プレミアでその実績を知っている人はいない。新しい自分を発掘したい」。ブンデスリーガで2年連続2桁得点や、代表歴代通算得点3位という実績は関係ない。新たな自分の可能性を探る。

 新監督のラニエリ監督は、インテルミラノなど名門を率いてきた。「話しかけてくれるし、みんなにポジティブに声をかけてくれる」という。正式サインをかわした4日後にピアソン前監督が帰任され、新指揮官が就任するドタバタ劇も、プレミアならではと受け入れられる。「選手も監督も入れ替わりの激しいリーグだから、驚きはない。これこそプレミアリーグ」と言い切る。

 新シーズンの開幕戦サンダーランド戦(8月8日)は、すぐ迫っている。「チームの雰囲気は良い。周りも自分を見つけてくれる。開幕戦に出たいし、多くのプレーをしたい。練習試合じゃなく、プレミアの試合に出て、貢献して、長くプレーして、チームの一員になりたい。チームのためにやれることをやるのが、1番の目標」。新たな挑戦に、気持ちは高まるばかりだ。