名古屋は26日、喜熨斗(きのし)勝史コーチ(50)との契約を両者合意のもとで解除し、同氏が中国・広州富力のコーチに就任すると発表した。

 川崎FからFWレナトを補強した中国クラブは、かつて名古屋で指揮を執ったピクシーことドラガン・ストイコビッチ監督を迎え、新体制作りを急いでいた。レナトに続き、Jリーグの実績十分の人物を“補強”した。

 喜熨斗氏はストイコビッチ体制6年間(08~13年)をフィジカルコーチとして確かな仕事で支え、10年のリーグ制覇に大きく貢献した。

 語学も堪能で指導者としても日本協会の公認S級ライセンスを取得済み。ベテラン選手からの信頼も厚く、名古屋を率いた際、ストイコビッチ氏もその手腕を買っていた。

 名古屋の広報を通じたコメントは次の通り。

 「今回、シーズンの途中では有りますが新たなチャレンジに旅立つことを決意いたしました。7年半の間、グランパスでは関わった全ての方々から学ばせて頂き、成長させて頂きました。今は、感謝の想いしか感じ得ません。グランパスの今後の躍進と皆さんのご活躍を心からお祈りしています。ありがとうございました」(原文まま)