FW武藤嘉紀が所属するマインツがアウェーで昇格のダルムシュタットに3-2で競り勝った。1トップで先発出場した武藤は2点目をアシストし、3点目にも絡んで勝利に貢献し、3-2とリードした後半38分に退いた。

 マインツは前半15分、左サイドからのMFラツァのFKにDFベルが頭を合わせて先制。同24分にはMFブロンシンスキのグラウンダーの縦パスを、ペナルティーエリア右でゴールを背にした武藤がダイレクトではたき、走り込んだMFマリがトラップから切り返して相手DFを外し左足シュートを決めて2点リードとした。

 同27分にMFへラーにミドルシュートを決められ、後半12分にも左サイドからのクロスをFWサイラーに右足で合わせられて同点に追いつかれたが、同19分、MFマリのパスを受けた武藤が相手DF2人を強引なドリブルでかわして抜けだし、右足シュート。これは惜しくも相手GKにはじかれたが、こぼれ球をMFデブラシスが右足で押し込んで勝ち越した。武藤は同21分にも枠をとらえた左足シュートを放ったが、相手GKの好セーブで得点はならなかった。

 同ロスタイムにPKを献上するピンチを迎えたが、相手FWワグナーのキックが大きくクロスバーを越え、1点差で逃げきった。

 2点に絡んだ武藤だが、「今日はFWとして物足りなかった。前で体を張って、もっと力強さが必要だった」と反省した。3点目のシーンについては「(決められず)悔しかった。足が引っかかって、ちょっとテンポが遅れて狙いきれなかった。ブレずにあそこで決め切れればベストだった。勝てたのでよしだが、自分は得点が欲しい」とどん欲さを示した。また、日本代表に関しては「(岡崎を)脅かせるように。自分がいるんだぞっていうのを見せれるようにして、FWとしてなんとか勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 マインツは4勝4敗の勝ち点12で暫定5位。ダルムシュタットは2勝4分け2敗の勝ち点10で暫定10位。