FW岡崎慎司(30)が所属するレスターが奇跡の初Vを達成した。

 3日トットナムがチェルシーと2-2で引き分け、レスターが初優勝した。1884年に創設されてから133年目での初戴冠となった。

 最高峰のプレミアリーグで奇跡の番狂わせを演じ続けたレスターと岡崎の戦いを振り返る。

 

◆2015年8月8日 ○4-2サンダーランド(H) 先発フル出場

 岡崎「(開幕デビューし)最低限自分の特徴は出せた。これをベースに自分のやり方、全力プレーをどれだけ通用するか試しながら、ちょっとずついいもの付け加えることが、これからスタートする。その第1歩踏めた」

◆8月15日 ○2-1ウエストハム(A) 先発→後半17分交代 岡崎が右足ボレーのはね返りを、自ら頭で押し込みプレミア初ゴールを決める

◆8月22日 △1-1トットナム(H) 先発フル出場

 岡崎「(味方へのサポートを徹底し、攻守をかみ合わせる歯車となり)フォロー(後方支援)ですね。プレミアは能力高い選手でいっぱい。フォローを一番に考えている。味方が困っていたらサポート。1発目に裏に行くよりも、2人目、3人目の動き。ボールを取られたら一番先にアタックに行く。1トップだろうがどこだろうが、戦い方を常に変えられる。相手によっても、味方の関係性によっても変えられる。ここでセカンドトップ(1・5列目)としてもう1回可能性を出せれば代表でもできる」

◆8月29日 △1-1ボーンマウス(A) 後半1分途中出場

 岡崎「(プレッシャーをかけて相手選手のミスを誘い、同点となるPK獲得の起点となり)そういうプレーで貢献していることには自信を持っている。これからも続ける。(先発落ちには)自分の立ち位置が見えたので、また頑張ろうかな」

◆9月13日 ○3-2アストンビラ(H) 先発→後半1分交代 レスターは逆転勝ちで首位マンチェスターCに次ぐ2位に浮上

◆9月19日 △2-2ストーク(A) 先発→後半20分交代

◆9月26日 ●2-5アーセナル(H) 先発→後半1分交代 レスターは大敗で今季初黒星

 岡崎「今は残しておく選手ではないと思われている。それが今の自分の立場。チームが不調の時に、安定してプレーができるかどうか。チャンスは必ず来る」

◆10月3日 ○2-1ノリッジ(A) 先発→後半25分交代

 岡崎「(6戦連続で無得点も)自分がどこで取るのかは見つけ出してきている。より挑戦していきたい」

◆10月17日 △2-2サウサンプトン(A) 先発→後半1分交代

◆10月24日 ○1-0クリスタルパレス(H) 後半18分途中出場

◆10月31日 ○3-2ウェストブロミッジ(A) 後半43分途中出場

◆11月7日 ○2-1ワトフォード(H) 後半1分途中出場

 レスターが3連勝で3位キープ

 岡崎「(3試合連続ベンチスタートも)(監督に)もう1度先発で使おうかなと思わせるプレーはできた。絶対に自分の方がリズムを作れていた。得点を決めることで救われることもあるけど、得点に固執しても結果はつかめない。そういう場面が来た時に決められれば」

◆11月21日 ○3-0ニューカッスル(A) 後半28分途中出場 得点1 レスターが首位浮上

 岡崎「(相手GKがはじいて高く跳ねたボールを頭で押し込もうとしたが空振り。しかし、ワンバウンドしたボールが額に当たり、足元にこぼれたところを右足で押し込んだゴールに)一世一代の珍プレーで出られるんじゃないかな。いやあ、神様いますね。(日本代表のカンボジア戦で)キャプテンやってPKを外したと思ったら、こんなゴール。こういうことがあるからやめられない」

◆11月28日 △1-1マンチェスターU(H) 先発→後半15分交代 岡崎相棒のFWバーディーがプレミアリーグ新記録となる11試合連続ゴール

◆12月5日 ○3-0スウォンジー(A) 不出場 レスターが単独首位に浮上

◆12月14日 ○2-1チェルシー(H) 後半43分途中出場 レスターが今季10勝目を挙げて再び首位

◆12月19日 ○3-2エバートン(A) 先発フル出場 岡崎が今季3得点目。FWバーディーの横パスを1トラップから左足を振り抜く

◆12月26日 ●0-1リバプール(A) 先発→後半24分交代 11試合ぶり今季2敗目

 岡崎「(倒されたが、PKは得られず)ブロックしてシュートを打とうと思った。自分も耐えたが、思ったより相手がガツンときた。(負ければ首位陥落に)2連敗はしたくない。切り替えてやるしかない」

◆12月29日 △0-0マンチェスターC(H) 不出場 得失点差で首位をアーセナルに明け渡し、2位で年内最終戦を終える

◆2016年1月2日 △0-0ボーンマウス(H) 後半20分途中出場

◆1月13日 ○1-0トットナム(A) 先発→後半32分交代 首位アーセナルと勝ち点で並ぶ

◆1月16日 △1-1アストンビラ(A) 先発→後半14分交代 得点1

 岡崎「(味方シュートのこぼれ球を押し込むらしい先制点に)あの場面だけ見たら『よくいたな』と思うかもしれないが全部詰めているので。運ではない。(後半14分の交代には)個人的には『自分が交代か』という感じ。ゴール以外も良かったので。出場時間が何分であろうが、点を取ってしまえば次にチャンスはある。ストライカーは勝とうが負けようが、点を決めればいい」

◆1月23日 ○3-0ストーク(H) 先発→後半17分交代 岡崎は右足を痛めて後半17分に退く

 岡崎「(ゴール前の好機に何度も絡み)決めたかった。パスは出てきている。あとはもうちょっとのところ。(ケガは)たぶん大丈夫だと思うが1、2日たってみてどうか。すごく痛かったので、久々に焦った」

◆2月2日 ○2-0リバプール(H) 先発→後半42分交代 2連勝で首位キープ

岡崎「(バーディーの得点をお膳立てし)積極的にシュートを打った。イメージ通りのタッチができている」

◆2月6日 ○3-1マンチェスターC(A) 先発→後半36分交代 03年11月以来、公式戦8試合ぶりにマンチェスターCに勝利

◆2月14日 ●1-2アーセナル(A) 先発→後半16分 後半ロスタイムに決勝ゴール決められ、2位トットナムと3位アーセナルに勝ち点2差に迫られる

◆2月27日 ○1-0ノリッジ(H) 先発→後半24分

◆3月1日 △2-2ウェストブロミッジ(H) 先発→後半18分交代

◆3月5日 ○1-0ワトフォード(A) 先発→後半1分交代

◆3月14日 ○1-0ニューカッスル(H) 先発→後半20分交代 得点1

 岡崎「(芸術的なオーバーヘッド弾を決め)忘れられないゴールになるでしょうね。すげーって50回くらい見返すと思います」

◆3月19日 ○1-0クリスタルパレス(A) 先発→後半31分交代

◆4月3日 ○1-0サウサンプトン(H) 先発→後半19分交代

◆4月10日 ○2-0サンダーランド(A) 先発→後半17分交代

 岡崎「(欧州CL出場が確定し)かなわぬ夢だと思っていた。いつも欧州大会に出場したいと思っていた。もしプレーできたら、僕にとって大きなステップアップとなる」

◆4月17日 △2-2ウエストハム(H) 先発→後半14分交代

◆4月24日 ○4-0スウォンジー(H) 先発→後半28分交代

 岡崎「1試合何もできなかったら、のたうち回るぐらいの悔しさを自分の内に秘めている。今日も正直90分できるぐらいの体力が余っていた。マインツの時も最後に点を取ったりした。(優勝を前に)みんな苦しい思いをしてきたメンバー。日の目を見なかったメンバー。野望とか、気持ちも持ってて、それが体現できてる。本当に奇跡」

◆5月1日 △1-1マンチェスターU(A)  先発→後半22分交代

 岡崎「引き分けはでかい。トットナムに相当プレッシャーをかけたと思う。トットナムは攻めないといけない。そうするとチェルシーのカウンターを食らう可能性もある」      

◆5月7日 - エバートン(H)        

◆5月15日 - チェルシー(A)