セビリアに所属する日本代表MF清武弘嗣(27)の名前が、同FW原口元気(25)のヘルタの補強リストに再び挙がってきている。23日付の独紙ビルトが報じた。

 清武は現在セビリアでプレーしているが、ベンチ生活が続いている。すでに夏の段階でヘルタは興味を持っていた。ヘルタは夏までのレンタル料金+600万ユーロ(約7億2000万円)、さらに買い取りオプション付きで交渉中のようだ。この交渉がうまくいけば、ヘルタにとっては意味があるものになる。

 清武が後半戦に好パフォーマンスを見せ、ヘルタが本当に欧州チャンピオンズリーグ(リーグ戦4位以内)や欧州リーグ(同5、6位)に出場できるようになったら、選手層の補強は必須。その補強選手がすでに半年間、一緒にプレーしていたらいうことはない。

 ダルダイ監督は清武のようにプレーレベルが高く、またFKのスペシャリストの獲得を願っている。清武はトップ下だけではなく、アウトサイドでも起用できるのもメリット。

 ヘルタは夏にスロバキア代表ドゥーダを獲得したが、ひざの負傷で前半戦を棒に振った。1月からチーム練習に復帰する予定だが、どれだけ早くチームを助ける存在になれるかは不確かだ。ブンデスリーガの経験を持つ清武ならすぐの助けになる。

 ヘルタは前半戦で勝ち点30を獲得。ダルダイは「後半戦もまた勝ち点30を取りたい。そうなれば少なくとも勝ち点60以上となり、すべての質問に答える形になる」と話した。これまで目標は勝ち点45とされていたが、勝ち点60は欧州リーグ出場圏を意味する。新たな目標を掲げることで後半戦の失速を防ごうとしている。