元イタリア代表のベローナFWアントニオ・カッサーノ(35)が24日、“2度目の引退表明”を行った。自身のツイッターに1度は思いとどまった引退について「よく考えた末、私はサッカーをやめることに決めた。ベローナクラブや会長、監督、サポーターたちには謝りたい。しかし私はモチベーションがなくなり、今は妻と子供達のそばにいることの方が優先すべきことなのだ」と書き込んだ。

 この発言を受け、イタリア紙ラ・レプブリカ電子版はベローナのセッティ会長のコメントとともに記事を掲載。同会長は「カッサーノはフィジカル的にはコンディションがいいが、頭がついていかない状態になっている。プロ選手としては何も問題はないが、グループの中で落ち着いてやっていくことできず、家にいることの方を好むのだろう。アップダウンが激しい。しゃべっているかと思えば、黙り込む。プロフェッショナルの観点から見れば全て上手く行っていたのに、残念だ」と話している。

 カッサーノはチームの合宿地でホームシックになって18日に午前中に引退を宣言。だが、その日の夕方の会見で「引退なんてバカなことを考えてしまった。考え直さなかったら、人生最悪の決断になった。ただ家族が恋しかった」と撤回していた。