<ブンデスリーガ:ドルトムント3-0フライブルク>◇17日◇ドルトムント

 MF香川真司(22)の所属するドルトムントが、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。ホームのフライブルク戦で快勝し、2位以内を確定。来季のCL1次リーグからの出場が決定した。9季ぶり優勝も目前となったが、まずは欧州最高の大会への切符を手にした。またフライブルクFW矢野貴章(27)はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

 ドルトムントが来季のCL出場を決め、優勝へも王手をかけた。前半戦8得点でMVPに選ばれた香川が戦線離脱した後半戦も、チームはわずか1敗しかせず勢いは衰えなかった。試合前には2位レーバークーゼンが敗れ、「これ以上の結果はない。パーフェクトに進んでくれた」とクロップ監督は振り返った。これで次節(23日)はドルトムントが勝ち、レーバークーゼンが勝たなければ、9季ぶり優勝が決まる。「リーグで優勝して、CLに出たい」と話していた香川の夢も、いよいよ現実味を帯びてきた。

 来季の欧州CLは、本田圭佑の所属するCSKAモスクワがすでに出場を決めており、現在セリエAで出場圏内3位のインテルミラノ長友、CLで優勝すればシャルケ内田にも出場権が与えられるため、過去最高の日本人4人が出場の可能性も浮上。今季は内田、長友の快進撃で注目されたCLも、来季は香川、本田らが加わり、ますます盛り上がる大会となりそうだ。(中野吉之伴通信員)