<ブンデスリーガ:ドルトムント3-1ホッフェンハイム>◇28日◇ドルトムント

 【29日=益子浩一】ドルトムントの日本代表MF香川真司(22)が、新スタイルで欧州移籍後2度目の2得点を挙げた。28日の本拠地ホッフェンハイム戦で前半16分に右に流れながらDFをかわし先制弾。後半10分にも前線へ出したパスを自ら追いかけ、体勢を崩しながらダメ押しの2点目。全3得点に絡み、貪欲に得点にこだわる姿勢を見せた。

 「ボールを持った瞬間に頭をよぎったのは『点にこだわりたい』。パスという選択肢があっても、今日はそこ(得点)にこだわった。本当は(3点目も)狙いたかったんですけどね」

 今年はゲームメーカーではなく、点取り屋に生まれ変わる。ドイツ1年目の昨季は前半戦だけで8点を決めながら、今季前半戦は4点止まり。結果が全ての世界で生き残るためには、数字にこだわるしかない。この日の2ゴールで移籍後の公式戦通算20得点。今季のリーグ戦計6得点で、目標の2ケタ得点も射程圏だ。

 「点を取ってこそ評価される。それを忘れてはいけない。浮かれる暇はないしこれを続けるだけ」

 今夏にはビッグクラブへ移籍の可能性も高まる。マンチェスターUが継続調査を続け、セリエAのACミランも興味を示している。超満員8万人の観衆を熱狂の渦に包み込んだ香川の夢は、果てしなく膨らむ。