陸上女子1万メートルでリオデジャネイロ五輪を狙う清水美穂(25=ホクレン)が31日、札幌市内で行われた所属先の記者会見に出席し、今年の抱負を述べた。

 初のハーフマラソン挑戦だった2月の実業団ハーフマラソン(山口)でいきなり優勝し、26日に世界ハーフマラソン選手権(英国)に出場。結果は14位と世界の壁を痛感させられながらも、経験を財産にして持ち帰ってきた。「日本では当たり前のことが、当たり前ではない。厳しい条件だったが、世界はそこで結果を出す。そういう強い選手になりたい」と戦う覚悟を伝えた。

 今シーズンの初戦は4月24日の兵庫リレーカーニバル女子1万メートル。そこでまずは国際陸連が掲げる参加標準記録(32分15秒00)、さらに日本陸連が定める派遣設定記録(31分23秒17)の突破を目標に掲げる。自己ベストは32分14秒44。同種目は激戦区だが、中長距離の期待のホープは「31分台を出して自信をつけたい。6月の日本選手権に向け調子を上げていきたい」と強い気持ちを胸に秘め、真っ向勝負を挑んでいく。