女子100メートル決勝で最速女王・福島千里(27=北海道ハイテクAC)が、11秒45で同種目最多の7連覇を達成し、3大会連続五輪を決めた。

 同種目の3大会連続の五輪出場は、男女を通じて史上初。降り続く雨を切り裂くようにスタートから他選手を置き去りにし、快挙を達成、記念すべき100回大会で「絶対女王」に君臨した。「いろいろ重なった大会で優勝できたことは光栄なこと。支えてくれている人たちのおかげ」と感謝した。

 今年初戦の織田記念国際の同100メートル決勝を右足のけいれんで棄権。その後の2大会も欠場して不安がよぎったが、今月初めに欧州2大会に出場するなど調整を微妙に変えながら、ここに照準を合わせてきた。きょう26日の200メートルで6年連続の2冠を狙う。「ここがゴールではなく五輪がゴール。そこに向けてたくさん努力していかなければいけない」と視線はその先を見つめている。