<陸上:2014さいたまシティマラソン>◇16日◇さいたまスーパーアリーナ発着◇ハーフマラソンなど

 これぞ川内流リベンジ!

 公務員ランナー川内優輝(27=埼玉県庁)が、順位はつかないが1時間4分49秒のトップでゴールした。このレースには、1月に1分8秒差で敗れた池上秀志(20=京都教育大2年)も出場。「何度も負けるのはしゃく。タイム度外視で完膚なきまでにたたきつぶしてやろうと思っていた」と話すように、逆に3分26秒差という倍返し以上の大差をつけた。

 「新年早々、ガツンとやられた。彼からはストイックさが伝わってきた」と初心に戻ることを教えられた相手。一方で、同じ相手への連敗は自分の心が許さない。前半の起伏で「ガンガン揺さぶってやって脚をつぶせた。ハーフ60本、マラソンは32本を走っている」の自負と経験を生かし、7キロ過ぎでケリをつけた。

 今秋アジア大会代表に選ばれ、4月からナショナルチーム入りする。高校時代から、アレルギー反応を起こすため市販の鎮痛消炎剤は使えない川内。「アレルギーチェックとか期待する部分は、かなりあります」と代表の医科学的サポートを受け「出来ない目標ではない」というアジア王者を目指す。【渡辺佳彦】