14日、パリでのツアー・オブ・オマーン(2月14~19日)のプレゼンテーションに出席したエディ・メルクス氏(ベルギー)は、AP通信に対し今年のツール・ド・フランスについて「コンタドールがアームストロングにとって最も大きな脅威」だと語り、「だが、コンタドールだけに注意を集中すると他の選手にやられてしまうかもしれない」と、ランス・アームストロング(38、米国=ラジオシャック)に警告を発した。「コンタドールは昨年のツールを見ても最強の選手だ。アームストロングよりも若い。だが、彼だけじゃない。シュレク兄弟もいる」。

 メルクス氏は1969年から72年にツール・ド・フランスを4連覇し、79年には29歳で5度目の総合優勝を果たした。

 1922年にフィルマン・ランボーが優勝した時は36歳。アームストロングの2005年の最後の優勝は33歳の時で、今年は38歳でレースを迎えることになる。メルクス氏は、「疲れさせるのはトレーニングではなく、レースだ」として、アームストロングの7連覇から昨年復帰するまでの3年半の“引退”が、体を若いままに保つのに役立ったと言う。だが、「ツールは最高の大会」であり、アームストロングも厳しい戦いを強いられるとしている。