世界ランク11位の日本代表は23日、同12位のスコットランド代表に敗れた。

 日本代表WTB藤田慶和(22=早大)は、1次リーグ第3戦へ照準を合わせた。チーム最年少の逸材ながら、南アフリカ戦、スコットランド戦ともベンチ外。黒星を喫したチームに、再び勢いをもたらす。

 次戦まで10日間ある。WTBはチームで最も定位置争いが激しい。50メートル走を5秒8で駆け抜ける福岡や、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」を経験し、華麗なステップを持つ山田と松島ら、ライバルは実力者ぞろい。その中で、練習から元気よく走り、大きな掛け声を張り上げ、アピールを続けてきた。

 ジョーンズHCが「3年前からメンバーに入れようと考えていた」という逸材。海外志向が強く、W杯はこれ以上ないアピールの場になる。これまでにない注目が世界から日本にそそがれている今こそ絶好機。「殻を破り、自分も成長できる大会にしたい」。W杯デビューの日を心待ちにして走り続ける。