サンウルブズは南アフリカの強豪ブルズに完敗し、開幕4連敗となった。

 先制はサンウルブズ。開始早々の2分に先制トライを挙げた。FBフィルヨーンが中央から左中間スペースに蹴ったボールを相手がキャッチミス。追いかけたフィルヨーンが奪ってフランカーのデュルタロにパスし、中央へ飛びこんだ。

 14分にはSOピシがペナルティーゴール(PG)を決めて10-3としたが、その後は押し込まれた。強靱(きょうじん)なフィジカルを武器とするブルズにボール争奪戦で激しいプレッシャーを受けた。スクラムでは味方ボールを確保することも難しく、後退して次々と反則を取られた。10-9と1点差に迫られた26分、自陣左22メートルからモールで一気にゴールまで押し込まれて逆転を許し、10-16で前半を折り返した。

 後半は粘った。3分、7分と立て続けにトライを許して一時は13点差まで開いたが、ここから反撃。17分にWTB山田章仁(30=パナソニック)が約40メートルを走りきってトライを奪うなど、3点差まで迫った。初勝利は逃したが、強豪相手にボーナスポイントを獲得した。

 試合後フッカー堀江翔太主将(30=パナソニック)は「毎回クロスゲームで悔し思いしている。絶対勝つという気持ちで次の試合に向かいたい。スクラムでプレッシャーかけられたので修正したい」と話した。

 チームは深夜便と27日朝の飛行機で南アフリカに移動し、4月17日の帰国までアウェーで3試合をこなす。