2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、新しい公式エンブレムを発表、最終候補4作品のうち、A案の「組市松紋(くみいちまつもん)」を選んだ。

 作者は東京都在住のアーティスト、野老朝雄(ところ・あさお)さん(46)。投票したエンブレム委員会の委員21人中、13票を集める「圧勝」だった。

 姓氏研究家の森岡浩さんによると、「野老(ところ)」は千葉県の名字で、東金市と大網白里市に集中している。世帯数は200世帯弱。全国順位は1万位を下回り、珍しいが、極めて珍しいというほどではないという。「野老」はヤマノイモ科の植物。苦いため、とろろにはせず、焼いて食用にしたという。「野老」と書くのはひげ根を老人のひげに見立てたもので、正月の飾りに用い、長寿を祝ったという。