競泳のリオデジャネイロ五輪金メダル候補の星奈津美(25=ミズノ)が25日、欧州長期合宿に出発した。現地ではレースを転戦しながらスペインで高地合宿を張り、そのまま決戦の地リオデジャネイロに入る。

 金メダルの条件はナマケモノからオオカミに変貌すること。星は昨夏世界選手権200メートルバタフライで金メダルを獲得した。平井コーチは当時、普段は温厚ながら強い心を持つ星を「羊の皮をかぶったオオカミ」と例えた。だが、世界選手権後からは体調不良、腰痛とハプニングが続く。自然と練習への取り組みも慎重になる。「今は羊の皮をかぶったナマケモノ」と同コーチ。星も「今のままでは目標に届かない。やらなきゃいけない」とオオカミに戻る覚悟を決めた。