女子フリーが行われ、SP2位の紀平梨花(14=関大ク)が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)など8本の3回転ジャンプを成功させ、フリー128・31点、合計194・24点で逆転優勝し、12月のジュニアGPファイナル初進出を決めた。

 トリプルアクセルは、世界スケート連盟公認大会で伊藤みどり、浅田真央ら女子では6人しか成功したことがない大技。紀平は、ジュニアデビュー戦となったジュニアGP第2戦チェコ大会では転倒していたが、この日は軽々と跳んだ。「みんなが出来ない技なので、自分の武器にしていきたい」と話していただけに、滑り終えるとすぐに両手でガッツポーズし笑顔をみせた。

 くしくも成功させた日本時間25日は「試合で何度もトリプルアクセルを成功させてすごい」と敬愛する浅田の26歳の誕生日。トリプルアクセルで有名になった直後のトリノ五輪に年齢制限で出場できなかった浅田と同様、紀平も次の18年平昌五輪には出場できないが、女子7人目の3回転半ジャンパーとしてフィギュアスケートの歴史に名を刻んだ。

 昨季の世界ジュニア女王でSP4位の本田真凜(15=大阪・関大中)はフリー2位の120・96点で合計178・75点とし、2位に入った。