男子テニスで世界5位の錦織圭(26=日清食品)が、来年2月20日開幕のリオオープン(リオデジャネイロ)に初出場することが2日、分かった。大会のウェブサイトで発表され、錦織は「五輪で銅メダルを獲得したのは一生の思い出。その地に戻るのが楽しみ」とコメントした。

 これに伴い、2月13日開幕で、4連覇しているメンフィスオープンは出場を見送る予定だ。同大会は、ツアーの格で最も下の250。リオオープンは500で、1つ上のクラス。500大会の出場を増やし、少しでも世界ランクのポイントを稼ぐ日程変更だ。

 ただ、リオオープンはコートがクレー(土)だ。この時期は、3月に米国で行われるマスターズ2連戦に向けたハードが主戦場。錦織も、同大会以外はハードの大会に出る。12年に、1度だけクレーを挟んだことがあるが、それ以降はずっとハードの大会に出てきた。調整が課題となる。

 今年、年間通算58勝と、勝ち星で過去自身最多勝利を挙げた。マスターズでも自身初の2度の準優勝。しかし、優勝は1度だけにとどまった。日本テニスに96年ぶりのメダルをもたらした歴史的な地で、錦織が新たな挑戦を仕掛ける。