全国高校ラグビーで2大会連続初戦突破を果たした青森北は29日、今日30日の茗渓学園(茨城)との2回戦に向けて奈良・天理市内で最終調整を行った。OBの大学生との混成Bチーム相手に実戦形式の練習を約4時間、みっちりとこなした。試合前日には異例ともいえる長時間の練習に、主将のNO8佐藤琉海(るか、3年)は「練習時間が長いのはウチの伝統なんで」と苦笑いも「相手のイメージはできている」と自信を見せた。

 1回戦で大分舞鶴を3点差で撃破した茗渓の試合をビデオで研究済みだ。相手は青森北より約10キロ重いFWを擁するが、佐藤琉は「BKで回してくる。スピードもテクニックもある」と断言。この日、時間のほとんどを占めた守備練習では「自分が最初にタックルに入ってチームを盛り上げたい」と積極的に体を張った。就任1年目の長谷川均監督(53)も「20点以内に抑えたい。ウチはみんなでいくしかない」と総力戦でしのぎきる。

 次を突破して、8大会ぶりに年を越す。佐藤琉は「チームのみんなでまとまって1人1人が意識して、強気でいければ」と意気込む。魂のタックルを、束になって突き刺す。【高橋洋平】