日本スケート連盟の常山正雄専務理事は19日、東京都内で記者会見し、混迷した次期フィギュア委員長に伊東秀仁強化部長(46)が就任することを明らかにした。27日の評議員会で正式決定する。任期は2010年6月末まで。今後、日本女子の五輪2連覇がかかる10年バンクーバー五輪に向けて、強化部長の指名など新体制づくりに着手する。

 日本連盟は昨年3月の世界選手権(東京)で、コンサルタント会社への業務委託などに1億円近い赤字を出した。再選を狙った平松純子委員長は、同選手権で大会実行委員長を務めており、運営責任などが問われて11日付で改選への立候補を取り下げたという。

 伊東氏は明大出身。トリノ五輪でコーチを務め、06年に強化部長に就任した。