日本体協は25日の評議員会、理事会で役員を改選し、3月末で定年となる元首相の森喜朗会長(71)を特例で再選した。体協のほか競技団体が事務局を置く東京・渋谷の岸記念体育会館の建て替え問題や2011年の創立100周年記念事業など懸案を多く抱えることが特例適用の理由で、4月から3期目に入る。

 副会長に監物永三(61)森正博(67)両常務理事が就き、佐治信忠氏(63)は留任する。

 森会長は就任あいさつで建て替えの準備状況に触れ「2016年東京五輪招致が決まればそれと関連した形になる。大事な時期であり、責任を果たしたい」と述べた。

 また「スポーツ庁の設立問題も大事なテーマ」と意欲を示し、課題山積の国体改革には「新しい発想が大事」と話した。

 日本体協が25日に選出した新役員は次の通り。〇印は新任。

 ▽会長

 森喜朗(71=衆院議員)▽副会長

 佐治信忠(63=会長推薦)、監物永三(61=体操)、森正博(67=埼玉)

 ▽専務理事

 岡崎助一(63=日本体協事務局長事務取扱)▽常務理事

 泉正文(61=水泳)、尾崎宏(68=陸上)▽理事

 田中道博(50=サッカー)、渡辺康二(67=テニス)、福島修(62=ボクシング)、不老浩二(62=バレーボール)、○常山正雄(61=スケート)、篠宮稔(61=重量挙げ)、松田光■(65=北海道)、○神尾芳昭(61=山形)、〇板屋越麟一(65=新潟)、○田中敏夫(61=三重)、○小林隆(65=奈良)、○竹下隆信(63=山口)、○山本巌(62=愛媛)、○相良哲朗(69=佐賀)、坂本祐之輔(54=都道府県体協連合会会長)、御手洗冨士夫(73=スポーツ振興資金財団会長)、斉藤斗志二(64)、竹田恒和(61)、樋口久子(63=以上会長推薦)▽監事

 片岡康子(68=日本女子体育連盟顧問)、○中村正彦(62=東京都公園協会理事長)※■は目ヘンに完