1964年東京五輪の体操男子で日本人初の個人総合金メダルを獲得し、3月25日に死去した遠藤幸雄さんのお別れの会が24日、東京都内のホテルで開かれ、日本体操協会の二木英徳会長が「遠藤さんの美しい体操は脈々と受け継がれている。体操ニッポンを見守っていてください」と弔辞を述べた。

 祭壇には東京五輪の演技写真が飾られ、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長ら約700人が参列。東京五輪個人総合女王のベラ・チャスラフスカさんの「生涯忘れることはありません」などとつづった手紙も掲示し、同じ五輪メンバーの早田卓次・日本オリンピアンズ協会理事長は「つらいと書かれたノートを手渡されて言葉が出なかった。悔しくて仕方ない」と話した。