2016年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会まであと2日となった30日、コペンハーゲンの総会会場で東京など立候補都市の招致プレゼンテーションの最終リハーサルが行われ、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「みんな頑張ってくれた。(本番で)同じことができれば勝利に結び付くのではないか」と手応えを口にした。

 陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)は「日に日に良くなっている」と笑顔で話し、招致委員会の河野一郎事務総長は「完ぺき。さらにレベルが上がった感じ」と充実感を表した。プレゼンターのほか、橋本聖子参院議員や女子マラソンの高橋尚子さんら五輪メダリストも出席。この日、77歳の誕生日を迎えた東京都の石原慎太郎知事はリハーサル前「やることをやらなきゃしょうがない。それだけだ」と述べた。

 東京に先立ってシカゴもリハーサルを実施し、米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デービッド・ロビンソン氏らが参加した。

 IOCは10月2日の総会で、リオデジャネイロ、マドリードを加えた4都市の中から16年五輪開催地を選ぶ。