フィギュアスケートの世界選手権で銀メダルに輝いた小塚崇彦(22=トヨタ自動車)や日本スケート連盟の橋本聖子会長(46)が2日、東日本大震災で被災した宮城県を訪れ、仙台市内の避難所や学校を慰問した。

 一行は、ほかにバンクーバー冬季五輪に出場したスピードスケートの及川佑(30=大和ハウス)とショートトラックの桜井美馬(21=早大)。幼稚園児と一緒に遊んだり、フィギュア男子で期待の羽生結弦(16=宮城・東北高)ら練習場所を失った地元選手を激励し、約7時間の滞在で5カ所を回った。

 津波の被害を受けた仙台市立高砂中の金子航也生徒会長(14)は「訪ねてくれてうれしい。僕ら若者が元気に活動することで、周囲に元気を与えたい」と笑顔。小塚は「元気を分けるつもりが、逆にもらった。復興に10年、20年とかかると思うので(支援の動きを)風化させないようにしたい」と話した。