全日本学生柔道連盟は1日、兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で開かれた理事会で、暴力などの禁止行為や処分を明文化した同連盟では初めての「倫理規程」を承認した。

 同日付で施行される。

 倫理規程では、いかなる場面を問わず身体的または精神的な暴力行為や、指導に名を借りたいじめを禁止し、違反した場合は大会への参加資格の停止や役員資格の取り消しなどの処分を定めた。また必要に応じて倫理委員会を設置し、調査や処分内容を検討する。

 9月に部内暴力が発覚した天理大柔道部の無期限活動停止の解除時期については、天理大の判断に一任しているといい、同連盟の佐藤宣践会長は「ボランティア活動などの報告は受けており、見直しを高く評価している」とした上で「練習だけは早く解除した方がいい」と意見を述べた。