<柔道:グランドスラム東京2014>◇第2日◇6日◇東京体育館◇男子73キロ級ほか

 男子73キロ級で復活優勝を果たした秋本啓之(28=了徳寺学園職)は「これで、ようやく(代表)選考の中に入れてもらえるかな」と話した。

 10年の世界王者は決勝で13年世界選手権覇者の大野将平(22=旭化成)と対戦。背負い投げから強引に相手を押し込み、有効を奪って快勝した。

 ここ数年はケガに苦しんだが「妻(元バレーボール日本代表の愛夫人)が支えてくれ、子供が原動力になった」と家族に感謝した。

 これで、今大会を欠場した今年の世界王者・中矢力(25=ALSOK)を加えた3人による代表争いは激しくなる。

 男子代表の井上康生監督(38)は秋本の復活を喜びながら「3人で競ってレベルを上げ、誰が出ても絶対に金メダルという階級にしたい」と話した。