<バレーボール:全日本選手権>◇3日目◇19日◇準決勝◇東京体育館

 女子プレミアリーグ勢を連破して旋風を巻き起こしていた東九州龍谷高(大分)が、4強で散った。久光製薬と決勝進出をかけて対戦。第3セットでは持ち味の高速バレーと粘り強い守備で25-23と競り勝ち、1セットを奪ったものの、1-3で力負けした。女子決勝は、久光製薬-デンソーのプレミアリーグ勢の対決になった。

 高校3冠の東九州龍谷が、敗戦にも惜しみない拍手を浴びた。サウスポーのエース長岡望悠(みゆ=3年)は「止められてもいいから、ごまかさずに打て」という相原監督の指示で180センチ台をそろえるブロック相手に打ちまくった。「線でとらえて先に到達点に入る」(同監督)というレシーブで拾いまくり、第3セットをもぎ取った。決勝進出は逃したが、NEC、パイオニアとプレミア勢を連破し、長岡は「最後に仲間と一緒にたくさんのことを得られました。力のバレーにも私たちのバレーが通用して、自信になった」と悔いはなかった。