バドミントン女子ダブルスの「オグシオ」として人気を集めた北京五輪代表の小椋久美子(26=三洋電機)が12日、大阪・大東市内で会見し、現役引退を表明した。

 -決意した経緯は

 小椋

 何度かチームに戻って復帰を目指した。それでも体調が思うようにいかず、万全な状態でプレーすることができなくて引退を決意した。今は体を治すことに専念したい。

 -競技人生を振り返り

 小椋

 五輪に出場できたことや、これまでの大会すべてがいい思い出として残っている。つらいこともあったが、今となってはいい経験だった。最近では5連覇してペア解消となった大会(08年11月の全日本総合選手権)に思い入れがある。

 -今後は

 小椋

 次を考えて引退を決意したわけじゃない。先のことは考えられないが、生きていく上でスポーツを通じて何かにかかわっていけたら。体調を崩してもバドミントンを1度も嫌いになったことはないし、今でも好き。いつになるか分からないが、どんな形でもいいから携わりたい。

 -競技普及にも貢献してきた

 小椋

 自分は両立できるタイプじゃない。バドミントンに専念できない歯がゆさもあった。ただ今は取り上げていただいて感謝している。

 -悔いはないか

 小椋

 「やめよう」「もう1回頑張ろう」の繰り返しで、限界を感じての決断なので、今は悔いはない。体調を戻せるのかと思うとホッとしている。