<全国高校選抜バレー・静岡県大会:浜北西3-0袋井商>◇13日◇静岡・草薙体育館◇女子決勝

 女子は浜北西が3-0で袋井商を破り3年ぶり7度目の優勝を果たし、昨秋の県選手権に続いて2冠を達成した。大会は来年度から3年生も出場できる1月開催に変更されるため、現行の「春高バレー」最後の全国大会(3月20日開幕、東京・代々木第1体育館)に臨む。

 圧倒的だった。浜北西は西部地区大会からただの1セットも落とさずに静岡を制した。セッター三浦満紀(1年)が出だしからサービスエースを連発。流れをつかみ、左利きのエース市川栞奈主将(2年)とレフト山本望(同)がともにアタックで11得点とどこからでも打ち抜いた。流れを呼び込んだ三浦は「こんなに決まるとは。びっくりです」と目を丸くして喜んだ。

 大会前まで調子は最悪だった。昨年12月の東海選抜予選リーグで、優勝した豊橋中央(愛知)に逆転負け。以後は練習試合でも勝てずに落ち込んだ。選手だけで何度も話し合い、気に懸けた西尾哲也監督(42)も、普段はコーチに任せるボール出しを自ら行った。これで「気合が入った」と市川。積極的に声を出して「笑顔」を合言葉に戦った末に、手にした2冠だった。

 過去6度の春高は2回戦が最高。市川は「全国でベスト8に入るために頑張ってきた。少しでも近づきたい」と意気込んだ。