ラグビーの日本最高峰、トップリーグが2011年シーズンから各チームの外国人選手の人数と報酬に上限を設けることが30日、リーグ関係者の話で分かった。人件費を抑えて健全なクラブ運営を図る狙いで、紳士協定のため罰則はない。

 トップリーグでは試合に出場できる外国人選手はアジア枠の1人を除き、条件付きで1度に3人までとするなどの規定があるが、所属する人数に制限はない。11年シーズンからはチーム所属を6人までとし、報酬は出来高を除いて総額2億5000万円までとする。アジア枠の選手は含まず、日本人選手のプロ契約もこれまで通り制限を設けない。

 同リーグ関係者は「無用なコストアップを防ぐため、1年かけて検討した。リーグと各クラブが危機感を共有し、どんな経済状況でもチーム運営ができるようにしたい」としている。

 また11年シーズンからは、契約や移籍の交渉をする代理人を、トップリーグのチーム関係者や日本の弁護士資格を有する者などに限ることも決めた。