日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で理事会を開き、1部屋につき1人とした外国人力士枠の申し合わせについて「1部屋に外国出身者1人」と変更することを決めた。ある部屋の力士が日本国籍を取得した場合でも、新たな外国人力士の採用は認められなくなった。

 相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は同日に臨時の師匠会を招集し、部屋持ちの各親方に決定を通達した。春場所(3月14日初日・大阪府立体育会館)の新弟子検査までは従来通りだが、以後は採用規制の申し合わせを徹底させる。

 角界では外国人力士の日本国籍取得で枠が空き、同じ部屋に新しい外国人が入門するケースが増加。昨年4月以降はモンゴル出身4人、中国出身2人が日本国籍を取得している。

 相撲協会は2002年2月の理事会で「外国人力士の採用は、各部屋1人限り」と決めていた。