大相撲秋場所14日目に大関昇進を確実にした関脇琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)が25日、千秋楽に集中する心境を明かした。この日の朝稽古では、いつも通りに立ち合いからの動きを確認。前夜は部屋に戻った後、先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)の仏壇に手を合わせたという。「お墓には場所後に行きたい。まだ大事な一番がある。ホッとしたらダメだから」と表情を引き締めた。当代の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「キクには昨日、『良かったな』とだけ言った。それ以上話すと、涙が出そうだったから…。まだ泣くのは早いですから」と楽日での初優勝に期待した。