大相撲の二所ノ関一門が、来年1月の初場所後の日本相撲協会役員改選で、新理事候補として尾車親方(元大関琴風)と楯山親方(元関脇玉ノ富士)を擁立する方針であることが15日、関係者の話で分かった。16日に福岡市内で開かれる一門会で正式に承認される見込み。

 関係者によると、二所ノ関一門からは当初、尾車親方と鳴戸親方(元横綱隆の里)が立候補する方向だったが、鳴戸親方が7日に急死したため、代わりに楯山親方を推す声が高まっていた。

 同一門からは現在、相撲協会理事長の放駒親方(元大関魁傑)と二所ノ関親方(元関脇金剛)の2人が理事を務めているが、ともに次の任期中に65歳の定年を迎えるために立候補できない。

 2年に1度の役員改選に向け、各一門は理事候補の絞り込みを本格化。力士出身者の理事は定員が10人で、昨年2月の前回は11人が立候補し、二所ノ関一門を飛び出した貴乃花親方(元横綱)が予想を覆して当選した。